MM氏のつてで、障害者プロレス団体『DOGLEGS』の興行イベント観てきた。

いや、これー、すごい。
震えましたよtakenatsuさん、震えましたよわたくし。

障害者プロレスっていってもほとんど総合で、障害者レスラーたち身体まともに動かねーのに、殺し合いには一切手抜かねーでやんの。ミルコ並みに鉄槌食らわせんだよ。ボッコボコ。
ヘビー級とかスーパーヘビー級とかいうのはウェイトじゃなくて、障害レベルの階級分けで。
身体障害はマウントの取り合いや寝技だけだったりするけど、知的障害なんかは普通に立って戦えるわけですね。（写真）

衝撃は第5試合。健常者VS障害者のハンディキャップマッチ。てっきり逆だと思っててびびった。盲人の柔道家が、ロリコン男とひきこもり男の健常者2人を相手に戦うの。もちろんガチよ。健常者2人は盲人柔道家相手に距離とって打撃当ててくんだけど、引きずり倒されて腕ひしぎ。マジで腕折りかけてやんのアレすげーよ。あれ怪物だよ。
結局1Rで2人をKOした盲人柔道家が柔道着を脱ぐと藤田和之みたいなすっげぇ肉体。
ロリコンにひきこもり。実況アナウンス「魂の障害者！！」
障害？　ハンデ？　リアルファイトにもほどがある。
サイコー。

いやいやその他にもベストバウト続出。
自分の倍ぐらい大きい相手にのしかかられボコボコにされながらも、逆転の腕ひしぎ逆十字を狙い続け最後は玉砕した彼がMVP。ノゲイラの影を見た。
真っ向の殴り合いを展開し、怒濤のラッシュをコーナーで受け続け、立ったまま壮絶に力尽きた彼もMVP。
下半身の機能しない王者がこの日2度目のタイトルマッチで、序盤ボッコボコに殴られながらも、2Rで怒濤のラッシュ逆転KOをみせ、上半身だけでトップロープまでよじのぼり、
「WOOOOOOO！！！！」
ぅうううー、すげーぇぇぇ！！！
吠えたい衝動に。
げげ、ソウルじゃ！！

これは夢なのか。それともリアルなのか。しかしそんなことはいま関係ないッッ！！
戦う障害者たちはすっげえかっこよくて、すっげえ美しかった。
障害者プロレスを残酷とか見せ物とか言って非難したり目を背けるんは、
プロレスを「やらせ」とか言って非難し目を背けることと同じなんじゃあないかね。
じゃあミルコやシウバやグッドリッジは残酷な見せ物ではないのかね。

戦いの神聖さに、戦う者の美学に、僕は酔いたいだけなのよ。

まあ、最終的にはそんなことすらどうでもよくて、ただ楽しめたわけで。そんなことのたまうのもつまらなくなるくらいに、おもしろかったわけでございます。
そうさ、戦いに小難しい理屈はいらない。リアルなソウルがあればよい。
むちゃたのしかた。

その後MM氏の知人たちと飲んで。
はいソウルメイトですと。
MM氏はおもしろげな友達もってんなあ。

今度インディーズ格闘技みにゆこ。

写真は少女Aが描いた「正義の味方」という名前のキャラクター。

冬休みが終わり、少女Aバッチリ「まじめ」モード。
明るい茶髪は焦って染め直したのか所々不自然な茶黒ってかんじで、ポニーテールに元通り。スカートを短くもしないでセーラー服を着こなして化粧をキッチリ落としてたけど、キラキラのピアスが耳に残ったまんまで不自然だった。
「カケホーダイ忘れてて、ケータイ6万いきました。キレられちゃったァハハハ」

はー。

「先生、これ訳せる？」
見せられたのはテキストではなくケータイ画面。
「友達から変なメールきたんですよお」
英文がずらりと。
友達から？　え…外国の方？　え…バリバリ日本人？　はあ。

しかも訳してみたら意味わかんねー文。宗教の教義みたいな言葉の羅列。何を言ってるのか全然わかんなくて。第一タイトルが日本語で「○○（少女Aの名前）へ」ってなってるからまあ友達なんだろうけど。
怪しげな友達付き合いしてんな、と。

少女A、何度も訳しながら、
「うーん、意味わかんないなー」を連発。

軽い思考の末に、
「もう送ってこないで、って返信しますね」とニコリ。

そのあと少女Aはずーっと黙ったまま電子辞書の画面を5分間くらいボーッとみていた。ちらっとのぞいたら、画面はついてなかった。
年が明けても奇妙だねこの子は。

イシダイラ『恋は、あなたのすべてじゃない』。
女性向き。でも男性でも読める。

ダイラのやろー。
中身たいしたことはない。
普段から僕がのたまっていることそのまま。

人生を厚く厚く生きることに比べれば、恋愛は人生をより充実させる一つのパワーにすぎない。そう思えたときにこそ、豊かな恋がおとずれるのだろう。確かに。

究極、うまくいかなくても、想い自体に価値はあるんだと思う。
それがどれだけ「正しく」たって、
やっぱり誰かや何かに決められたくなくて、
「正しさ」に対して葛藤する気持ち。
それこそが自分の核の気持ちだと思う。
気付くのではなくて、築くのだと思う。
探し出すんじゃなくて、納得できるかなんだと思う。

後悔したくないからこそ、
真理が答えじゃないんだね

僕のことを一つも共感も理解もしてくれないだろう世界中の人間が、彼ら何百何千万人が何を言ったって、
僕のソウルだけは奪えない。
愛をなめるなよtakebono。

速水敏彦『他人を見下す若者たち』。
最近僕は、売れていると聞くとつい読んでしまうな。傾向を知りたいのだ。

感想は、そうだなあ、まあいつものことなのかなあ。個人主義と若者批判なのかなあ。
まあそうかもねえ、としか言えないなあ。
僕はやっぱり、人の心というやつを簡単に語りたくないのだから。
またしてもMM氏が読んだらぶっちギレそうな本だったわけで。
KT画伯が言うように、僕が読まなくていい本だったと思う。

若者に何を期待しているのでしょう？
そもそも期待する資格なんか、ないのでは？

僕は最近、非正規雇用の職場で勤務中にいっつも思うんだけど。
子どもたちを巻き込んでしまってるな、と。
間違いなく僕らの責任だよな、と。

次世代に申しわけが立たないの。
彼らがいずれ「若者」となり、他人を見下すようになったとしても、
それは間違いなく僕ら大人の責任じゃないか？

批判してその責任誰かのせいにして安心して、わかったふりして逃げたくねーぞ。
若者だけじゃないだろ。仮に納得しちゃっても愚かすぎやしないか。
自分たちだけは正しいだなんて、なんで信じれるんだろ？
愚かすぎやしないか。

不安定な自己肯定と他者軽視。やりきれなさのような仮想的有能感。うん？
僕もそうなのかい？
その一方で、他者への過剰意識と、裏返しのように高度な市場経済が広がってたり。

どうすればみんなで平和に生きられるのだろう。
声に耳を傾けているのだけど、
誰か、何か、言っては、くれないのか？

売れてる本の中だけ、僕らは何かを言われているらしい。もしかして、再チャレンジしろとか、なのか？
何が、よりよいと、誰が、言い切れるのだろう？
僕の周りにいる若者たちは、皆素晴らしい奴ばかりだけれど、
多くの人はそう思っていないのだろうか。

なにもかも、かわいそうになってきた。

初詣にいってまいりました。
おごそかな気持ちになりました。

一つの時代が終わり、そしてまた一つの時代が終わりました。
今年はまたしても新たな時代の幕開けなのです。

すばらしい人たちと、ソウルをコラボさせながら、すばらしく過ごせますように

そんなこと祈願しました。

夜は3年ぶりくらいに会うことのできたある友人と飲みました。
彼と会ってなければ今の僕はなかったのだろうけど。そんなことは思っても仕方のないことなのだろうけど。
僕や誰かが、何をどのようにどうすれば、誰にとって何が望ましい方向へ動くのだろうかと。

そして、久しぶりに彼と話してて、ああそうかとも思いました。
僕は、ずっと僕が向き合おうと思っていたことと、もう既に向き合えちゃってたんだな。
もう、あの頃見てた人を僕は見ていないんだな。
なんやようわからんけど、つまり、
僕は僕を表現できるようになったんだな、と。

言葉を繋げられるかな。
今だからこそ、なのにな。
僕何ができるのか。

誰ならば、誰ならば、
僕の愚かさを心から笑ってくれるだろう

人は人を思いやれること。
やっと信じかけてきたのにな。

神様お願い。
愚かな僕らを優しく見守ってて。